夏野菜が終わったあとのプランター、そのまま春まで空けていませんか?
トマトやナス、ピーマンなどを片付けると、ベランダや庭のプランターが急に寂しくなります。
「もう寒くなるから、次に使うのは春かな」
そう考えてしまいがちですが、実は秋から始められる野菜があります。
その代表格がタマネギです。
タマネギは秋に苗を植え付け、冬を越して翌年の春から初夏に収穫します。栽培期間は長めですが、日々の管理はそれほど難しくありません。
夏野菜が終わったプランターを春まで遊ばせておくのがもったいないという方にもおすすめです。
タマネギは秋に植えて冬を越す
タマネギ栽培というと、春に始めるイメージを持っている方もいるかもしれません。
一般的な秋まき栽培では、秋に育った苗を10月下旬から11月ごろに植え付けます。
寒い冬を小さな苗の状態で越し、春になって暖かくなると一気に成長します。
その後、地下の部分が大きく膨らみ、品種や地域によって春から初夏に収穫を迎えます。
つまり、秋に植えておけば、冬の間もプランターを有効活用できるというわけです。
初心者なら種より「苗」から始める
タマネギは種から育てることもできますが、家庭菜園初心者なら苗を購入して植え付ける方法が手軽です。
園芸店やホームセンターでは秋になるとタマネギ苗が販売されます。
苗を選ぶときは、極端に太すぎたり細すぎたりするものを避け、葉がしっかりしていて傷みの少ないものを選びましょう。
大きな苗を選べば大きなタマネギになるとは限りません。
苗が大きすぎると、春に花茎が伸びる「とう立ち」が起こりやすくなる場合があります。
植え付け時の苗選びは、その後の栽培を左右する大切なポイントです。
プランターでも育てられる
タマネギは畑がなくても育てられます。
ある程度の深さがあるプランターを用意し、野菜用の培養土を使えばベランダでも栽培できます。
苗同士の間隔を適切に取り、根が窮屈になりすぎないように植え付けます。
ここで注意したいのが植える深さです。
深く植えすぎると球が太りにくくなることがあります。
根はしっかり土の中へ入れますが、苗の根元まで深く埋め込まないようにします。
植え付け後は株元の土を軽く押さえ、たっぷり水を与えて苗を落ち着かせます。
冬は成長が止まったように見える
冬になると、タマネギはほとんど大きくなっていないように見えることがあります。
「失敗したのでは?」
と心配になるかもしれませんが、寒い時期に成長がゆっくりになるのは自然なことです。
冬の間に無理に成長させようとして、肥料を大量に与える必要はありません。
土の表面が乾いたら水を与え、枯れた葉があれば取り除くなど、基本的な管理を続けながら春を待ちます。
水の与えすぎには注意
プランター栽培では水切れにも注意が必要ですが、冬場は夏ほど土が乾きません。
毎日決まった時間に水を与えるのではなく、土の状態を確認してから水やりをしましょう。
土が常に湿った状態になると、根が傷んだり病気につながったりすることがあります。
特に雨が続いたときは水やりを控えます。
季節に合わせて水やりの回数を変えることが大切です。
春になると一気に大きくなる
寒い冬を越え、気温が上がってくるとタマネギの成長が目に見えて活発になります。
葉が伸び、株元も少しずつ太くなっていきます。
この時期になると「タマネギを育てている」という実感が一気に増してきます。
栽培している品種に合わせて追肥を行いながら、収穫まで育てていきましょう。
ただし、収穫直前まで肥料を与え続けるのではなく、品種や植え付け時期に合わせて適切な時期に追肥を終えることも重要です。
葉が倒れてきたら収穫のサイン
春から初夏にかけてタマネギが十分に成長すると、葉が自然に倒れ始めます。
多くの株の葉が倒れてきたら、収穫時期が近づいているサインです。
晴れた日を選んで株を引き抜き、しっかり乾燥させます。
自分で育てたタマネギを引き抜く瞬間は、家庭菜園ならではの楽しみです。
秋に植えた小さな苗が冬を越し、数カ月かけて丸いタマネギになる過程も観察できます。
夏野菜が終わっても家庭菜園は終わらない
トマトやキュウリなどの夏野菜が終わると、家庭菜園もシーズン終了と思ってしまいがちです。
しかし、秋には秋から始められる野菜があります。
特にタマネギは、秋に苗を植えて冬を越し、翌年に収穫するという、夏野菜とは少し違った楽しみ方ができます。
夏野菜を片付けたプランターを春まで空けておくなら、今年はタマネギを育ててみてはいかがでしょうか。
10月下旬から11月に向けて苗が店頭に並び始める前に、プランターと土を準備しておけばスムーズに始められます。
秋から春まで空いていたプランターが、今年は小さなタマネギ畑になるかもしれません。









